アドリブTips　コードトーンを狙う

コードトーンを拍のオモテに

||Fm7|Bbm7|Eb7|Ab|Db|G7|C|(C)||のコード進行をシングル・ラインで表現します。
進行の分析は、前半の ||Fm7|Bbm7|Eb7|Ab|→Abメジャーキーの||Ⅵm7|Ⅱm7|Ⅴ7|Ⅰ| 同じトニックのⅥｍからダイアトニックの４度進行でトニックメジャーに向かってます。
次の|Db|はAbの４度メジャーと考えても良いですし、（G7は置いといて）Cに向かうサブ・ドミナント・マイナーのbⅡM７としても良いでしょう。
|G7|はCのセカンダリー・ドミナント。
代理コードの一覧はこちらをどうぞ→代理コード一覧早見表

下のフレーズ例を参考にしてください。
それぞれのコードのコードトーンを拍の表（オモテ）にあてはめて、あとはスケール音、又はノンコードトーン（アプローチ）で並べてあります。
コードトーンとは、メジャーコードでは、R,3rd,5th,6th。マイナーと７ｔｈコードでは、R,3rd,5th,7th。
６小節目、G7の３拍目のみｂ９ｔｈのオルタードトーンを鳴らしています。
MIDIで再生↓

次は、よりシンプルにコードトーンを表現します。
Fm7→コードトーンをのみ。
Bbm7→３拍目のコードトーンに向けてアプローチ。
Eb7→２拍目のｂ９ｔｈにアプローチ。
Ab→前の小節、Eb7の３拍目から３ｒｄにアプローチ。
Db→表にコードトーン。
G7→４拍目の表に次のCの３ｒｄへのアプローチ。
C→３ｒｄ。
このように必ずしも小節のアタマにコードチェンジさせる必要はなく、小節線はある程度左右にあいまいに考えて良く、
大筋でチェンジが成立していればサウンドします。
MIDIで再生↓

次は応用です。フレージングの組み立ての基本はバウンスした８分音符ですが、シンプルに大筋でチェンジを意識して組み立てるとより音楽的になります。
MIDIで再生↓

たまにはニコニコを

お勧め音源
バード・アンド・ディズ
チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピー。聴いて間違いありません。
ソニー・サイド・アップ　ディジー・ガレスピー,ソニー・ロリンズ,ソニー・スティット
ロリンズが素晴らしい。ギター速弾きの応酬も良いけど、管楽器のインプロバイズの応酬せめぎ合い、感動しました。
２０世紀ジャズ最高の録音。だと言いきってみる。
THE GENIUS OF THE ELECTRIC GUITAR チャーリー・クリスチャン
もしかしたらこの方だけでジャズ・ギターは完成してるのでは？テクニシャンです。
After Hours ディジー・ガレスピー, チャーリー・クリスチャン
いっぺんに聴けます。ミントンハウス。
80/81 パット・メセニー
メセニーといえばブライト・サイズ・ライフではなくこれです。だと思います。多分。
フリーキーで心地よいアウト感、独特の雰囲気、ダークな質感、それでいて理にかなったフレージング・・・
ブレッカーの「ぶぁひーー」も効いてます。タイトルの80/81は概ねノンコードのベースラインのみ指定といった素敵な楽曲です。

アドリブTips コードトーンを狙う

アドリブTips　コードトーンを狙う